ご存知ですか?院内感染対策での最大ポイント!
当院の院内感染に対する考え方スタンダード・プリコーション(標準的感染予防対策)
院内感染という言葉を聞かれる方も多いと思われます。院内感染とは、来院された患者様がお持ちの感染性の病気が治療に使用した器具などを媒介として他の患者様に移ることを指しています。
歯科医療の現場では抜歯など、出血を伴う観血処置がたくさんあります。そのため、治療器具などに細菌やウィルスが付着し、院内感染を引き起こす可能性があります。
また医科と違い、治療前に血液検査を行うことはまれです。よって患者様の感染性疾患有無の情報はほとんどが自己申告となります。そういった環境下で、すべての患者様が安心できる歯科治療を受けて頂くためにはすべての器具や環境などを徹底的に感染対策する必要性があると考えております。このような予防策をスタンダード・プリコーション(標準的感染予防対策)と言います。
一般的な歯科医院でも、それぞれに院内感染防止対策を行っています。ただ、保健所の指導のみではバラツキが大きいのが現状です。感染対策に必要なものはまず'院長の理念'です。現実的な問題としては費用と時間の問題が発生します。(治療技術と感染対策度は正の相関関係が成り立つと思います。)
現在、日本ではウィルス肝炎患者はB型で約150万人、C型で約200万人、計350万人いると言われています。ただ、その中でなんらかの治療を受けている方は約50万人で本人が自覚されていないケースも多くあります。約100人に3人が肝炎に感染しているという計算になります。
当院では治療内容以前の問題として、院内感染の発生は絶対にあってはならないという考え方で日々努力しております。使い捨てにできるものは極力ディスポ製品を使用し、滅菌すべきものは徹底した衛生管理で、患者様が安心して治療を受けられるように衛生面に関して細心の注意を払って診療を行っております。