ではガミースマイル治療も行っています

ガミースマイルについて

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ガミースマイルについて

一般的にスマイルの良し悪しを決定する要素には歯ぐきの見える量が大きく関わります。下図はスマイル時のさまざまな歯ぐきのみえる量の違いを示しています。一般的に審美的に問題となるのはHigh(ハイリップライン)といわれるタイプで、この時のスマイルはガミースマイルと言われます。

ガミースマイル図1

ガミースマイルは芸能人にも多く、個性あるチャームポイントとして前面に打ち出す方々もいますが、一般的に多すぎる歯ぐきの露出は審美という観点からは少し外れていると言われます。 ガミースマイルの原因としては、上顎(アゴ)の骨の形状や顔面筋肉の動き方などが挙げられます。ガミースマイルの治療には対症療法根本治療法があり、根本治療として外科手術(粘膜・筋肉・骨の調整)や歯列矯正が挙げられます。

ガミースマイル図2

最近、お手軽な対症療法として、美容外科でのボトックス注入法などが流行っています。ボトックスにはもともと眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の薬で、過剰な筋肉活動を抑える働きがあり、笑って口を大きく開いた時に歯ぐきが見えすぎてしまう筋肉の動きを抑制します。しかし、半年程度しか持続せず、定期的に注入する必要があります。

根本治療法として、唇を引き上げる軟組織の動きが大きすぎる場合には、外科手術で粘膜を除去したり筋肉を切断したりすることで、軟組織の動きを抑えます(粘膜切除法及び筋肉切除法) 。

ガミースマイル図3

また歯列や上顎(アゴ)の骨の形の不正がある場合は、上顎(アゴ)の骨切り手術や歯列矯正などが、根本治療となります。

ガミースマイル図4

また、歯冠の長さが短い場合には、歯の周囲の骨を削ることにより、歯冠の長さを確保し、相対的に歯ぐきの露出量を減らす方法もあります。従って根本治療では、どうしても外科手術もしくは歯列矯正治療などが必要になります。

以下に当院でのガミースマイルの改善症例を示します。参考になれば幸いです。

インプラントアンカー使用により外科矯正を回避したケース

歯冠の長さを確保し、オールセラミッククラウンで左右のバランスを整え、相対的に歯ぐきの露出量を減らしたケース

唇裏側の手術により、スマイル時の唇の過度な動きを抑制し、歯ぐきの露出量を減らしたケース

症例1 インプラントアンカー使用により外科矯正を回避したケース

32歳 女性

笑った時に歯ぐきが見えるのが気になる。矯正治療希望。
矯正相談に数件の歯科医院へ行った。ある歯科医院では上顎(アゴ)の手術を含む外科矯正をすすめられ、ある歯科医院では対応不可能だと言われた。相談で来院。

【症例解説】患者様の希望としてはボトックス注入法のような一時的な効果の治療はいやということでした。大学病院歯科での上顎(アゴ)骨切り手術まではしたくないとのことで、インプラントアンカーを固定源としたインプラント矯正で対応することとなりました。
*近年の矯正治療において、インプラントアンカー(固定源)を使用することにより、骨切り手術などの外科矯正を回避できる範囲が拡大しています。

費用

1,000,000円(税抜)

術前

症例1 インプラントアンカー使用により外科矯正を回避したケース1

治療の流れ

ガミースマイルの方では歯も出ている場合が多く、この患者様も前歯を引っ込める必要性があったため、小臼歯の便宜抜歯を行いました。
そしてスクリュータイプの矯正用インプラントを固定源として利用し、歯を垂直方向に移動させながら前歯を引っ込めました。黄色の矢印部分がインプラントを示します。

症例1 インプラントアンカー使用により外科矯正を回避したケース2

スマイル時の歯肉の見える量が減少しています。上顎(アゴ)の左右の傾きもできる限り修正します。

症例1 インプラントアンカー使用により外科矯正を回避したケース3

インプラント矯正について

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症例2 歯冠の長さを確保し、オールセラミッククラウンで左右のバランスを整え、相対的に歯ぐきの露出量を減らしたケース

44歳 女性

笑った時に歯ぐきが目立ちすぎて、左右の歯がバランス悪く見えるのを治して欲しい。歯の色も自然な感じにして欲しい。全体のかみ合わせも気になる。時々、顎が痛くなる。きっちり治したい。

【症例解説】すでにたくさんの治療歴があり、特に上顎前歯に関しては冠をやり変える必要性がありました。現状ではリップラインが高く、前歯の露出が多い方でしたので、審美性の高いオールセラミッククラウンで対応しました。最終的な左右の歯のバランスを整えるために、外科手術により前歯の周囲骨の削合を行い、左右の歯茎ラインをそろえました。顎がときどき痛くなるといったように、左下顎骨に大きなのう胞が存在したために、その摘出手術を行いました。全体的な咬み合わせも不安定で、抜歯後の欠損部(歯がなくなった所)にインプラント治療を計画し、咬み合わせの安定化をはかりました。歯並びの問題が残る下顎前歯部においては部分矯正後、保定をかねてオールセラミックによる治療を行いました。
従って、歯列矯正治療のみならず歯周外科・インプラント・審美歯科治療などの総合力が要求される包括的矯正治療となりました。

費用

3,200,000円(税抜)

術前

症例2 歯冠の長さを確保し、オールセラミッククラウンで左右のバランスを整え、相対的に歯ぐきの露出量を減らしたケース1

治療の流れ

上顎前歯の歯周外科(歯茎ラインの修正)

上顎前歯の歯周外科(歯茎ラインの修正)例1

下顎前歯の歯列矯正治療(部分リンガル舌側矯正)

下顎前歯の歯列矯正治療(部分リンガル舌側矯正)例1

下顎前歯の審美修復治療 (オールセラミッククラウン)

下顎前歯の審美修復治療 (オールセラミッククラウン) 例1

左下臼歯部のう胞摘出手術

左下臼歯部のう胞摘出手術 例1

左下臼歯部インプラント治療

左下臼歯部インプラント治療 例1

左下臼歯部インプラント治療

左下臼歯部インプラント治療 例2

上顎前歯の審美修復治療 (オールセラミッククラウン)

上顎前歯の審美修復治療 (オールセラミッククラウン) 例1

before & after

before & after1

歯列矯正と審美インプラント治療

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症例3 唇裏側の手術により、スマイル時の唇の過度な動きを抑制し、歯ぐきの露出量を減らしたケース

54歳 女性

主訴 笑った時に、歯ぐきが見えすぎるのが気になる。家族にも指摘された。数件の歯科医院を回った。ある歯科医院では、抜歯矯正をすすめられた。ただ、年齢的な問題もあるので、いまさら矯正治療はしたくない。矯正治療なしで、うまく治れば、娘にすすめたい。

【症例解説】患者様の希望としては、矯正治療はいやということでした。よって、歯や顎骨の位置異常をそのまま放置し、リップ(唇)の裏側から外科手術で細工を加えることにより、スマイル時の歯の露出量をコントロールするリップリポジショニング サージェリーを行いました。
*よって、上の前歯の隙間は、患者様の希望に合わせて、そのままとしました。

費用

400,000円(税抜)

術前

上の前歯の隙間は、患者様が矯正治療を希望されなかったため、その希望に合わせて、そのままとしました。

症例3 インプラントアンカー使用により外科矯正を回避したケース1

診断

側方から見ても、フルスマイル時の歯ぐきの露出量は大きく、上顎骨の位置がよくないことも推測されましたが、外科矯正を回避して、リップリポジショニング サージェリー単独で対応するような治療計画を立案しました。

極度に活動的な上唇
Hyperactive upper lip

症例3 極度に活動的な上唇

治療方針:リップリポジショニング
Lip Repositioning Tecknique
Rubinstein,1973

治療の流れ

STEP01 上皮切除ボリュームの検討

STEP01 上皮切除ボリュームの検討

10~12mm Rosenblatt, 2006
意図する口唇移動量の2倍 Simon, 2007
*効果に個人差がある。若干の後戻りもある。

STEP02 切除手術 (リップリポジショニング サージェリー)

STEP02 切除手術 (リップリポジショニング サージェリー)

後戻り防止のため筋切除 Miskinyar, 1983

STEP03 抜糸(2weeks)

STEP03 抜糸(2weeks)

STEP04 1month

STEP04 1month

表から見えない位置でどうしても瘢痕が残ります。しかし、時間と共に軽減化される傾向にあります。

before & after

before & after

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矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について

同じような歯並びの治療でも歯の移動の速度や移動できる限界は個人個人で違います。 下記に記載する矯正治療に対するリスクや副作用を全てご理解頂いたうえで、当医院での矯正治療を開始して頂くようにお願い申し上げます。

①矯正装置装着後の歯の痛みと発音
個人差はありますが、3日から1週間程度、疼き・歯痛・冷水痛を感じることがあります。 また、装置になれるまで発音しづらいなどの症状がでる事があります。 ワイヤー矯正では、ワイヤーを交換した後、インビザラインではマウスピース(アライナー)を交換した後にも痛みでる場合がありますが、数日でおさまる場合が多いです。
②口内炎と潰瘍
矯正歯科治療中に装置が当たることで頬の内側に傷がついたり、口内炎になったりする場合があります。この場合は必要に応じカバーとなるワックスを無料でお渡ししております。
③矯正治療中の外観
一般的なワイヤー矯正は、歯の表面に器具を装着するため、会話や食事の際はワイヤー等の矯正装置が見えることがあります。気になる場合は、白いワイヤーやセラミックの目立ちにくいブラケットを使用する事やマウスピース矯正(インビザライン)で対処しています。ただし、特にマウスピース矯正などにおいては、装着ルールの厳守や歯の動きに関して、適応症がありますので、随時、ご相談頂ければと存じます。
④顎間ゴム
治療期間中に歯を良い位置に導くため歯に装着しているブラケット(ボタンやフック)とブラケットの間に透明なゴムをかけて頂く場合があります。顎間ゴムは基本的に1日20時間以上の使用が必要となります。使用しないと治療期間が延長したり、治療計画通りに歯並びや噛み合わせを整える事が出来ません。
⑤歯肉退縮
治療中に歯肉退縮と言う歯茎が下がり歯の根が一部露出することがあります。それは、歯を支えている骨が薄い事が原因の場合もありますが、多くの方の場合は元々重なり合っていた歯の下に骨が存在していなかった事等が考えられます。 小児矯正の場合はあまり歯肉退縮は起こりませんが、30代以上で矯正治療をされる方はこの歯肉退縮を完全に避ける事は難しいと思います。 また、歯肉退縮により歯の間に生じる三角形の隙間(ブラックトライアングル)は、矯正治療をしなくても歯茎が健康であればエイジング(加齢)によっても起こる現象です。 ブラックトライアングルに対する対処法はいくつかありますので、ご相談ください。
⑥歯根吸収と歯髄壊死(失活)
矯正治療中に歯根が短くなることや歯の神経が失活する事があります。 当院では、歯垢の吸収や歯髄壊死が起こらないように弱い力で少しずつ歯を移動させます。しかし、希に矯正治療中の一時的な噛み合わせの状態によっても起こることがあります。
⑦マウスピース型矯正のリスク
マウスピースは就寝時にも装着しておく必要があるため、強い歯ぎしりがあるとマウスピース自体が破損する場合があります。 自分自身で外すことができるため、歯科医師の指示に従わずに外しがちになる時間が多いと治療効果は期待できません。インビザラインの場合は、1日20時間以上装着しなくては計画通りの歯の移動は行えません。できれば、食事や歯ブラシをするとき以外は外さないで装着してください。
⑧アレルギー
ワイヤー矯正装置は、金属アレルギーのある方は難しい場合があります。 矯正装置を装着したあとにアレルギー症状が起きた場合は、歯科医師の指示を仰いでください。なお、金属アレルギーの方には金属を用いないマウスピース型矯正(インビザライン)をお勧めしています。但し、マウスピースの素材にもアレルギー症状が出る場合もあります。
⑨むし歯や歯周病
矯正治療中、十分にブラッシングができないと虫歯や歯肉に炎症が起こる場合があります。 特にワイヤー矯正では、矯正装置(ブラケット)の周りなど、歯磨きしにくい部分ができるため、虫歯や歯周炎のリスクが高くなります。 当院では、毎月定期的な口腔内の清掃と磨き残し部位の確認とブラッシング指導をおこなっています。また、フッ素含有歯磨剤などの塗布を行い歯質強化をし虫歯予防を徹底しております。 小児矯正において、虫歯や歯肉炎を発症させないためには“食生活”も重要になってきますので、甘い物やスナック菓子などの取りすぎや過度な間食は避けた方が良いと考えます。
⑩不定愁訴
矯正歯科治療中、頭痛、首・肩のこり、倦怠感、吐き気など不定愁訴が起こる場合があります。
⑪顎関節症
治療中に開口障害・頭痛・耳鳴り・筋の硬直等を生じる事があります。多くの場合は経過観察を行っている間に症状は自然に消失します。強い症状が出た場合は装置を一度撤去し、安静にしながら症状の改善を待つ場合やスプリントによる治療を行うこともあります。当院では、顎関節の動き(顆路)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)の関係と奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)を適正化して、できるだけ顎関節に負担がかからないかみ合わせを目指した矯正治療を行っています。
⑫治療終了後
歯は治療後、元の位置に戻る傾向があります。そのため装置除去後、取り外し式のリテーナーを装着し後戻りを抑える必要があります。 動的治療終了後6か月間は1日20時間以上リテーナーを装着して頂きます。安定してきた頃からリテーナーの使用時間を少しずつ短くしていきます。
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